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33巻
バガボンド ・ 2010-05-27
バガボンド 33巻
あらすじ
「強い」とは何か──その問いを、六十余戦無敗の剣豪・宮本武蔵の生き様を通して描く超話題作。第33巻では、武蔵が戯れに音を閉ざした時、内側に立ち現れる何かに向き合う。それは、もう一度会いたいと熱望しながらも、今や決して叶わぬ相手──佐々木小次郎だった。神経を研ぎ澄まし、武蔵は静寂の中で自分自身の奥へ、さらに奥へと分け入っていく。剣ではなく、己の内面と対峙する武蔵の姿を、井上雄彦が圧倒的な筆致で描き出す一冊。
ネタバレ
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音を断った武蔵の内面に、失われた小次郎の幻影が現れる。二人がもし再び刃を交えていたら――そんな叶わぬ想像が、静寂の中で武蔵を捉えて離さない。勝ち負けを超えて、武蔵にとって小次郎はもはや「もう一人の自分」に近い存在になっていく。研ぎ澄まされた感覚は外へ向かうのではなく、ひたすら内へ内へと沈んでいき、強さの本質は他者を斬ることではなく己を知ることにあると武蔵は気づき始める。剣の巻ではなく、心の巻。次巻へ向け、武蔵の魂の旅は新たな局面へ入っていく。