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28巻
バガボンド ・ 2008-05-23
バガボンド 28巻
あらすじ
「強い」とはどういうことか——。六十余戦無敗の剣豪・宮本武蔵の生涯を、井上雄彦が圧倒的な筆致で描く歴史巨編、第28巻。吉岡一門との死闘「七十人斬り」を経た武蔵は、勝ち残った代償として深手を負い、心身ともに極限へと追い込まれていく。「天が この俺から 剣を奪うのか」——その問いが、無敵だったはずの男を静かに揺さぶる。剣に生きてきた者が、剣を握れなくなったとき何を思うのか。若き佐々木小次郎と辻風黄平の奇妙な邂逅を描いた特別編も収録し、武蔵と小次郎、二つの魂の道筋を交差させる一冊。
ネタバレ
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【この巻の見どころ・結末に触れます】七十人斬りの死闘を制した武蔵だが、その勝利は決して晴れやかなものではない。無数の刃を浴びた身体は限界を超え、とりわけ右足の傷は歩くことさえままならぬほど深い。かつて「もっと強く」とただ前だけを見て走ってきた男が、初めて「剣を失うかもしれない」という恐怖と向き合わされる。天が自分から剣を取り上げようとしているのではないか——その予感が、武蔵の胸を締めつける。並行して描かれる小次郎と辻風黄平の若き日の交錯は、やがて訪れる巌流島への布石として静かに響く。