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27巻
バガボンド ・ 2007-11-29
バガボンド 27巻
あらすじ
剣に生きる者の生と死、その果てにある静けさを見つめる第27巻。佐々木小次郎の物語はいよいよ深みを増し、彼を取り巻く人々の想いと運命が濃密に描かれる。言葉なき天才の剣は、対峙する者の魂を映す鏡のように澄み渡る。一方、宮本武蔵は勝利の連なりの中で真の強さの正体を問い続け、やがて訪れる巌流島の宿命へと歩みを進める。井上雄彦の墨と余白が、生きることと斬ることの狭間で揺れる人間の尊厳を、息をのむ美しさで刻みつける。
ネタバレ
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小次郎の剣才と孤独が極まり、彼が真に対等な相手を求める渇望が物語の核として立ち上がる。彼を導き、あるいは利用しようとする者たちの思惑が交錯する中、来たるべき決戦への伏線が確かに敷かれていく。武蔵は名声と実像の乖離に苦しみながらも、斬り合いの果てにしか見えぬ何かを追い続ける。二人の道はまだ交わらないが、互いの存在が運命として引き合い始めている。巌流島へと収束していく物語の緊張が、静かに、しかし確実に高まっていく巻だ。