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25巻
バガボンド ・ 2007-03-23
バガボンド 25巻
あらすじ
剣の頂を目指す者たちの生と死が、緊張の糸を張り詰めさせる第25巻。佐々木小次郎の名は諸国に轟き、彼に挑む者、彼を試そうとする者が次々に現れる。言葉なき天才の剣は、対峙する者の覚悟を容赦なく暴き立てる。一方、宮本武蔵は「無敵」という幻想の先にある本当の強さを探し続ける。剣を交えることでしか語り合えぬ者たちの、切実で美しい対話。井上雄彦が描く白と黒の余白が、生死の際に立つ人間の尊厳を静かに照らし出す。
ネタバレ
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小次郎に挑む猛者たちとの死闘が描かれ、彼の剣が「生きるための言葉」であることが一層鮮明になる。勝敗の向こう側で、小次郎は初めて対等に語り合える相手を渇望し始める——その孤独が、来たるべき武蔵との邂逅を強く予感させる。武蔵は各地で名を残しつつも、勝つほどに満たされぬ心と向き合う。二人はまだ出会わないが、互いの存在を遠く感じ取り始めている。頂の孤独と、真に強い者だけが分かち合える理解への渇望が交錯する巻だ。