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1巻
秘密 -トップ・シークレット- ・ 発売日確認中
秘密 -トップ・シークレット- 1巻
あらすじ
死者の脳から「生前の記憶」を映像として再現する第九。新米捜査官・青木は、かつてない悲惨な事件を追うことになった。死体となって運び込まれたのは、家族を惨殺した男。脳スキャンが映し出したのは、被害者であるはずの家族が笑顔で加害者を追い詰める、戦慄の構図だった。倫理の境界線を踏み越え、死者が隠し通したはずの「真実」を暴き出す。警視庁科学警察研究所法医第九研究室、その冷徹な扉がいま開かれる。
ネタバレ
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第九の室長・薪剛の脳裏には、常に死者たちの無機質な走馬灯が焼き付いている。青木が初めて直面した事件は、一見、夫による妻子の殺害という単純な凶行に思えた。しかし、脳内映像を解析するほどに、事態は変貌する。妻の背後に潜んでいたのは、誰も想像し得なかった「第三の存在」による組織的な洗脳工作だった。死んだはずの犯人が抱えていたのは、自分を殺してでも守り抜きたかった誰かへの執着だ。薪は、青木の若すぎる正義感が折れることを予見しながらも、あえて過酷な現実を突きつける。死者の瞳は、決して嘘をつかない。たとえそれが、遺族の人生を粉々に砕く残酷な映像であっても、第九はそれを視なければならない。青木は、亡き家族が残した「最後の微笑み」の真の意味を知ったとき、自身の正義が揺らぐほどの衝撃を受ける。秘密の領域、すなわち死者の深層心理に触れることは、生者の精神を削り取る儀式に近い。この日から、青木の日常は終わり、薪が背負い続ける地獄の共有者としての苦闘が幕を開ける。