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5巻
天国大魔境 ・ 2020-12-23
天国大魔境 5巻
あらすじ
「天国」を探し続けるマルとキルコが、ついにその鍵とされる「キル光線のマーク」を掲げた「高原学園」の建物を発見する。二人の旅がずっと追い求めてきた目的地の輪郭が、はっきりと視界に入り始める瞬間だ。一方、壁の内側の学園では、根幹を揺るがす事件が起こって組織の人事異動が行われ、園長が胸に秘める思惑が少しずつ表に出てくる。理想郷として描かれてきた場所の裏側に潜む冷たい計算が露わになり、外の旅路と内の陰謀が交錯へ向かう。謎解きの熱が一段と高まる、少年少女サバイブ群像劇の中盤山場。
ネタバレ
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この巻で「天国」=高原学園の正体が決定的に暗い方向へ傾く。園長やスタッフが子どもたちを純粋に守っているのではなく、彼らを特別な「素体」あるいは実験対象として扱っている疑いが濃くなり、学園という楽園が管理と選別の装置だったと突きつけられる。人事異動と根幹を揺るがす事件は、組織内部にも派閥と思惑の対立があることを露呈させる。外ではマルとキルコが学園跡らしき建物に到達し、二人の旅が単なる放浪ではなく、キルコ=トキオの過去と学園を直接結ぶ線だったと確信づけられる。次巻以降で二つの世界が本格的に衝突する布石が、この巻で完全に整う。