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12巻
天国大魔境 ・ 2025-07-23
天国大魔境 12巻
あらすじ
「天国」を探して魔境と化した日本を巡るマルとキルコ。船山孤児院の園長と再会した「新天国」を後にした二人は、助けを求める看板に導かれた先で、キル光線すら躱す正体不明の殺人犯に襲われる。一方、「天国」を失い、逃げ込んだ「高原学園」大阪分室を拠点にした町までも奪われたミクラは、仲間とともに再起を誓う。しかしずっと行動をともにしてきたさちおの様子に、拭えない異変が忍び寄っていた。過去と現在、天国と魔境、二つの物語がついに交わろうとするなか、それぞれの人生が問われる。世界的に激賞される少年少女サバイヴ群像劇、第12巻。
ネタバレ
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キル光線を回避する殺人犯は、これまでのヒルコとは異なる知性と人の形を保った存在で、マルの力の限界を突きつける。さちおの異変はヒルコ化の兆候であり、ミクラは共に生き延びた仲間が化け物へ変わる恐怖と向き合わされる。新天国の園長との再会は救いに見えて、二人が探し続けた「天国」の理想が既に崩れていたことを裏づける。マルとキルコの旅路の終着点が、安住の楽園ではなく人間の業そのものであると示唆され、二つの時間軸の物語が同じ悲劇へと収束していく。