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17巻

桜蘭高校ホスト部 ・ 2010-09-03

桜蘭高校ホスト部 17巻

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あらすじ

須王環を縛り付けていた名家の枷が、ついに音を立てて崩れ去る。ホスト部廃部という絶望的状況から、ハルヒは環という存在が自分にもたらした変革を噛み締めていた。血の繋がりという呪縛、そして当主たる祖母との冷徹な対峙。鏡夜が暗躍し、部員たちが結束して挑むのは、腐敗した王家の因習そのものだ。環が本当の意味で「自分自身」を取り戻すための、痛みを伴う再生の物語。彼らが守り抜こうとするのは、単なる部活動ではなく、魂の居場所である。 悩める環のために動き出すホスト部ーー緊迫の第17巻!! 2010年9月刊。

ネタバレ

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環の退部とホスト部解散により、学園には重苦しい静寂が漂う。だが、ハルヒは確信していた。環が背負わされた「須王家の王子」という仮面は、もう彼には小さすぎるのだ。鏡夜は独自の情報網を駆使し、環をフランスへ連れ戻そうとする祖母・静江の冷酷な画策を暴き出す。彼女にとって、環はあくまで家を継ぐための駒に過ぎない。しかし、鏡夜が切り札として突きつけたのは、静江が長年隠蔽してきた須王家の汚点と、環の母・アンヌとの確執を裏付ける証拠だった。その頃、ハルヒはかつての孤独だった自分を思い出し、今こそ環を連れ戻すべきだと強く自覚する。彼女は環が守りたかった「ホスト部という家族」を奪わせないと誓い、自らの意志で動き出す。環自身もまた、祖母との対話の中で初めて「支配される側」から「愛する者を守る側」へと精神的な自立を遂げる。ホスト部員全員がフランスへ集結する終盤、彼らは理不尽な家制度という重圧を、友情と絆で粉砕し、環を自分たちの手で連れ戻す。これは単なる救出劇ではない。須王環という少年が、運命の糸を断ち切り、自分自身の人生を勝ち取るまでの、あまりにも熱く尊い記録だ。

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