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9巻
ワンピース ・ 1999-07-02
ワンピース 9巻
あらすじ
海図を奪い姿を消したナミを追い、ルフィたちは魚人支配の島へと足を踏み入れる。そこは冷徹なアーロンが支配し、ココヤシ村の住民を奴隷同然に扱う地獄だった。ナミが海賊団の仲間として地図を描き続けていたのは、村を買い戻すための一億ベリーを稼ぐため。夢と仲間を人質に取られ、幼少期から血の滲む努力を重ねてきた彼女の絶望。ルフィはナミの泣き叫ぶ声と心からのSOSを真っ直ぐに受け止め、魚人たちの傲慢な支配を粉砕するため迷いなく拳を突き上げる。
ネタバレ
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アーロンパークでの光景は、海賊の残虐さを極限まで体現していた。ナミが必死に貯めた金は、アーロンの卑劣な罠によって没収され、村の解放は水泡と帰す。絶望の淵でナミは自ら刺青を剥ごうと短刀を突き立てるが、ルフィはその腕を静かに止め、自身の麦わら帽子を彼女の頭に乗せる。仲間という絆を否定し続け、たった一人で世界と戦ってきた少女の鎧が剥がれ落ちた瞬間である。ルフィ、ゾロ、サンジ、ウソップは、アーロン一味の本拠地へと殴り込みをかける。アーロンは魚人こそが万物の長であるという選民思想を掲げ、ルフィを嘲笑うが、ルフィはギアや小細工なしの純粋な怒りを込めた渾身の攻撃で、その巨大な牙とプライドを粉砕する。村を救うことなど眼中にない、ただ「俺の航海士」を泣かしたこと、それだけで十分な開戦理由となる。海図室が崩壊し、ナミの呪縛が解けた時、彼女は初めてルフィという希望を背負って海へと漕ぎ出す決意を固める。それは過去の傷を背負いながらも、真の仲間として未来へ歩み出す最初の航路の幕開けである。