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7巻
夏目友人帳 ・ 2009-01-05
夏目友人帳 7巻
あらすじ
夏目貴志の日常は、祖母レイコが遺した「友人帳」に名を刻まれた妖たちとの交流と、静かな別れで満たされている。しかし、人知れず森を蝕む「血を啜る妖」の影が、穏やかな生活を切り裂く。名取周一との共闘の果てに姿を現したのは、妖を狩ることで自らの糧とする非情な祓い屋、的場静司だった。力で妖を支配する強硬な思想を掲げる彼との邂逅は、夏目が守りたかった絆の脆さを突きつけ、彼を新たな苦悩の淵へと引きずり込んでいく。 他、読切「夏にはため息をつく」収録! 2009年1月刊。
ネタバレ
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森の妖たちが次々と昏睡状態に陥り、生命力を吸い取られる怪異が発生する。夏目は名取と共に調査に乗り出すが、そこで遭遇したのは、妖を道具として酷使し、目的のためには手段を選ばない的場一門の頭首、的場静司だった。的場は、夏目が持つ「友人帳」の真の価値と、彼が妖を想い名を返すという行いを「弱さ」と断じる。彼にとって妖は愛でる対象ではなく、ただの使い捨ての駒に過ぎない。そんな冷徹な思想を押し付けられ、夏目は自らの信念が暴力的な力に屈する恐怖と、それでも妖と心を通わせたいと願う葛藤に深く追い詰められていく。物語の終盤、的場の放った矢は、夏目が大切に守ってきた妖との繋がりを標的にし、容赦なくその心を抉り出す。力を持つ者と、心を通わせようとする者の決定的な亀裂。夏目は、強大な権力と歪んだ正義を振りかざす相手に対し、己が信じる温かな繋がりを守り抜くために、かつてない覚悟を迫られることになる。それは単なる妖との日常ではなく、自身の生き方そのものを問われる壮絶な対峙の幕開けであった。