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5巻

夏目友人帳 ・ 2008-03-05

夏目友人帳 5巻

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あらすじ

夏目は祖母レイコの遺産である友人帳を抱え、孤独の淵から手繰り寄せた妖たちとの絆を深めていく。今巻では、妖を見る能力を持つ少女・多軌透との邂逅が、夏目の日常を激変させる。地面に描いた複雑な陣、そこに潜む忌まわしい呪い。多軌が背負う過酷な運命を解き放つため、夏目は自らの体を張って妖と対峙する。見えないものに触れ、痛みを分け合うことで紡がれる、優しくも切実な孤独の救済。妖と人間、異なる領域に住まう者が互いの心に触れる、震えるほどの静かな衝突がここにある。 2008年3月刊。

ネタバレ

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多軌透は、祖父から継いだ「妖を見つける陣」を使い、自身に憑いた妖を探していた。夏目はその陣の異様な気配に気づき、多軌が妖の呪いによって命を削られていることを知る。夏目は迷わず多軌に協力し、彼女を蝕む妖の正体を突き止める。しかし、その妖は執拗で、多軌の友人である夏目にも呪いを移そうと襲いかかる。夏目は多軌を守るため、あえて呪いの対象となり、視界を奪われ、妖の声を聴く力をも一時的に失う恐怖に晒される。暗闇の中で夏目が聞いたのは、かつて多軌の祖父が妖と交わした切ない約束と、妖自身の孤独な叫びだった。ニャンコ先生の荒々しくも献身的な護衛を受けながら、夏目は陣の効力を反転させ、妖を「見つける」のではなく「解き放つ」術を執り行う。呪いは消え去るが、その代償として夏目の中に残ったのは、妖と人間が共存することの難しさと、それでもなお繋がっていたいという、温かくも痛いほどの情動だ。この出来事を経て、夏目と多軌の距離は縮まり、互いの孤独を癒し合う唯一無二の理解者へと変貌を遂げていく。

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