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10巻
夏目友人帳 ・ 2010-07-05
夏目友人帳 10巻
あらすじ
夏目が幼少期を過ごした町で、かつての同級生・柴田と再会する。強引に引き合わされた少女・村崎の存在に、夏目は言いようのない不安を抱く。彼女の瞳に宿る儚げな影は、人の世に混じりて生きる者の悲しい宿命か。友人帳に名を連ねる妖たちとの関わりの中で、夏目は自身のルーツと、誰かを想うことの孤独を深く噛み締める。優しくも鋭い痛みを伴う、絆の物語第十集。 メガヒットあやかし契約奇談第10巻!! 2010年7月刊。
ネタバレ
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柴田に誘われて向かった先で、夏目は不思議な少女・村崎に出会う。一見普通の女子高生だが、夏目には彼女から漂う異質な気配が拭えない。胸の奥を突き刺すような胸騒ぎを覚え、夏目が彼女の隠れ家へ駆けつけると、そこには村崎の真の姿があった。彼女はかつて夏目が恩義を受けた妖の親族であり、限られた命を削りながら人の姿を借りて柴田を見守り続けていたのだ。寿命が尽きれば、彼女は跡形もなく消え去る。夏目は彼女の純粋な恋心が、結ばれることのない運命であることに心を痛める。彼女の正体を知った柴田は、何も知らぬまま彼女との時間を噛み締め、夏目はただその傍らで、誰にも告げられぬ別れの予感を静かに受け入れる。妖と人、交わるはずのない境界線で揺れ動く切なさと、それでも人を愛そうとする妖の強さが、夏目の心に深い爪痕とあたたかな教訓を残した。