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8巻
寄生獣 ・ 2014-10-09
寄生獣 8巻
あらすじ
五体もの寄生生物を宿す最強の存在「後藤」を前に、新一とミギーは絶望的なまでの力の差を思い知らされる。一方、徒党を組んだはずの寄生生物たちも決して一枚岩ではなく、生き方や理念の違いから内側で軋みが生じ始めていた。冷徹な効率だけを求める者と、田村玲子のように「人間として生きる」道を探る者。その分断が組織を静かに蝕んでいく。そして家族を寄生生物に奪われた探偵・倉森は、復讐のために田村玲子の赤子を拉致し、母である玲子を人けのない場所へおびき出す。
ネタバレ
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後藤は複数の寄生生物が融合した究極の兵器であり、その規格外の強さは終盤の絶望を予告する。倉森に子を奪われた田村玲子は、寄生生物でありながら我が子を守ろうと必死に走り、種の論理を超えた母性を剥き出しにする。だが人間の警官隊が待ち伏せしており、玲子は蜂の巣にされて致命傷を負う。冷酷だったはずの彼女が最期に赤子を新一に託し、微笑みながら息絶える場面は本作屈指の名シーンだ。「寄生生物にも心は宿るのか」という主題が最も鋭く突きつけられ、新一の価値観を根底から揺さぶる巻。