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4巻
呪術廻戦 ・ 2019-03-04
呪術廻戦 4巻
あらすじ
学校の屋上で、虎杖は孤独を抱えた少年・吉野順平と出会う。しかし、その背後には人間の尊厳を塵芥のように踏みにじる呪霊・真人が影を落としていた。順平の純粋な怒りと悲しみを毒として利用し、真人はいとも容易く彼を狂気へと導く。友情という名の絆が呪いという絶望に蝕まれる中、虎杖の拳は誰のために振るわれるのか。魂の形を歪められ、理不尽に蹂躙される命の重みに、読者は言葉を失う。救済なき世界で突きつけられる、残酷な現実を凝視せよ。
ネタバレ
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真人による無為転変が、順平を修復不能なほどに変異させる。魂の形を強制的に書き換えられた順平は、変わり果てた姿で虎杖の目の前で絶命する。この死は事故や不可抗力ではなく、真人が虎杖を精神的に追い詰めるために仕組んだ冷酷な計算結果である。憤怒に駆られた虎杖は、殺意をむき出しにして真人に襲いかかるが、真人は死をエンターテインメントとして消費し、自身の能力である改造人間を盾に嘲笑う。戦いの中で七海建人が合流し、二人は真人という未知の脅威に立ち向かうことになるが、真人は自身の術式を隠しながら遊ぶように戦域を支配する。順平の母親の命が奪われたあの日から、虎杖の中で何かが決定的に壊れた。呪いを祓うという大義名分以上に、真人という「悪」をこの世から抹消することだけが、彼の唯一の行動原理となっていく。魂の真理に触れ、自分の肉体を自在に肥大・変形させる真人の圧倒的な異質さを前に、虎杖は初めて「呪いを殺す」という明確な殺意を抱く。この巻は、少年漫画が描ける限界の残虐さと、そこから這い上がる人間性の尊厳が激突する、紛れもない魂の衝突の記録だ。