Volume file
18巻
呪術廻戦 ・ 2021-12-25
呪術廻戦 18巻
あらすじ
死滅回游の狂騒を制するための唯一無二の駒、秤金次。虎杖は彼が胴元を務める地下闘技場のリングに上がり、その拳で直接交渉を挑む。一方、伏黒も秤の懐へ潜入するが、星綺羅羅の歪な術式「星間飛行」が空間を支配し、二人の行く手を阻む。金と運を操り、高揚をエネルギーへと変える秤の狂気じみた術式が発動する時、呪術界の均衡は音を立てて崩れ去る。退路なき賭けの果てに待つのは、勝者のみが享受できる至高の脳内麻薬か、あるいは残酷な終焉か。高専3年生という名の爆弾が、今解き放たれる。
ネタバレ
内容を表示する
地下賭博場の熱気の中で、虎杖は秤の拳を受け止め続けることで彼の矜持を認めさせる。秤の術式「坐殺博徒」の真価は、パチンコ演出になぞらえた確率変動にある。無敵のボーナス状態に突入した秤の攻撃は、反転術式を凌駕する超高速再生を伴い、もはや死角など存在しない。一方、星綺羅羅の術式は星の配置を現実に投影し、対象間の「距離」を操作する極めて厄介な代物だ。伏黒は綺羅羅の術式を看破しようと影の式神を駆使するが、視覚を奪われ、空間を歪められ、徐々に追い詰められていく。秤の戦闘スタイルは徹底して「乗るか反るか」の博打だ。たとえ致命傷を負おうとも、演出で大当たりを引き続ければ彼は不死身の怪物と化す。この圧倒的な強運と高揚感に裏打ちされた暴力の前に、虎杖はただ彼を戦力として迎え入れることの危うさと重要性を同時に理解する。死滅回游という名の地獄に、秤金次という狂犬を投入すること。それは呪術界の秩序に対する宣戦布告であり、虎杖たちが選んだ最後の希望の形だ。二人の高専3年生が放つ異質なオーラは、従来の呪術師の枠組みを根底から粉砕する。