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36巻
HUNTER×HUNTER ・ 2018-10-04
HUNTER×HUNTER 36巻
あらすじ
クラピカ主催の念の講習中、参加者の一人が殺害される。講習を止めず暗殺者を洗うクラピカの裏で、第2王子は第1王子の殺害へ動き、第13王子の部屋では異変が走る。不可解な死が連鎖する黒鯨号で、ファントム・トループも本格稼働する。継承戦の上層と下層が同じ刃で繋がり、講習室の静けさと甲板の殺意が同居する——冨樫義博『HUNTER×HUNTER』第36巻である。
ネタバレ
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第36巻は、講習室の静けさが最初の死体で割られるところから始まる。クラピカは王子護衛の念講習を続行しつつ、参加者殺害の犯人を同時に洗う。情報と鎖の両方を張った彼にとって、講習の継続そのものが罠をあぶり出す装置になる。沈黙する受講者と、言葉を交わす受講者——どちらが刃を隠し持つかは、念の実技より先に視線で決まる。上層では第2王子が第1王子の抹殺に向かい、継承順位の頂点が血で書き換えられようとする。第13王子の部屋では異変が走り、護衛と念獣の配置が想定外の形へ崩れる。不可解な事件が船内で重なる中、下層ではファントム・トループが本格的に動き、マフィアと王子陣営の境界を踏み越えていく。講習の机上の理論と暗殺の実戦が同じ船体で同居し、クラピカの判断が一行遅れるだけで誰かが消える。教えの間に血が混ざり、船内の均衡はもう元に戻らない。この巻は「誰が教えているか」と「誰が殺しているか」を同じ時間に重ね、黒鯨号の均衡を一段深く抉る。