Volume file
35巻
ゴルゴ13 ・ 1980-01-05
ゴルゴ13 35巻
あらすじ
さいとう・たかを『ゴルゴ13』第35巻。世界中の紛争地帯、権力の中枢、そして誰も足を踏み入れない禁断の領域へ、依頼一つでデューク東郷は静かに現れる。本巻では海洋を舞台にした狙撃、宗教組織が絡む陰謀、そして超大国の秘密工作が描かれ、ゴルゴの引き出しの多さが際立つ。彼は決して失敗しないが、それは天賦の才ではなく、常人には真似できない準備の量ゆえだ。金と契約だけを信じる男が、時代の裏面をまた一つ撃ち抜く。長期連載の底力を示す一巻。
ネタバレ
内容を表示する
本巻のクライマックスは、揺れる船上から、さらに動く標的を撃つという常識外れの狙撃だ。波のうねり、船の傾き、風、標的の移動――無数の変数を、ゴルゴは体に刻んだ経験だけで補正する。護衛たちが「この距離と条件で当たるはずがない」と油断した刹那、一発が標的を海へ沈める。証人となりかけた乗組員も口を封じられ、事件は事故として処理される。ゴルゴは陸に上がることなく次の目的地へ。彼にとって不可能という言葉は、依頼書に存在しない。