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49巻
ガラスの仮面 ・ 2012-10-05
ガラスの仮面 49巻
あらすじ
目に確かな異常を感じながらも、姫川亜弓は「紅天女」の試演会場に立つ。もはや猶予のない身体で挑む舞台のなか、彼女は極限の集中の先に、これまで届かなかった何か──役の本質に触れる手応えを掴もうとする。一方、真澄との婚約が破綻し、心を深く病んでしまった鷹宮紫織。そんな彼女に対し、速水真澄が取った行動とは。愛憎と赦し、そして役者としての執念が複雑に絡み合い、紅天女という頂を巡る物語はいよいよ核心へと踏み込んでいく。感情の振れ幅が大きい、シリーズ屈指の緊迫巻。
ネタバレ
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試演会場で亜弓は、視力を失いつつある恐怖を演技のエネルギーへと転じ、観る者を圧倒する境地に近づくだろう。それは同時に、彼女の眼がもう長くはもたないという残酷な現実を突きつける瞬間でもある。一方、婚約破棄で心を壊した紫織に、真澄は冷酷にも憐れみにも見える複雑な対応を見せる。かつての策略者が哀れな姿へと変わっていく展開に、読者は勝ち負けを超えた人間の脆さを感じさせられる。紅天女の座は誰の手に渡るのか──物語の最終局面へ向けて、期待と不安が最高潮に達する巻だ。