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1巻
アオのハコ ・ 2021-08-04
アオのハコ 1巻
あらすじ
朝の体育館に響くバドミントンのシャトル音。猪俣大喜にとって、それは憧れの先輩・鹿野千夏との唯一の接点だった。部活に捧げるひたむきな姿、誰にも見せないふとした弱さ。そんな彼女が、親の海外転勤に伴い大喜の家で居候することになったのは、神様の悪戯か運命か。一つ屋根の下、呼吸が聞こえるほどの至近距離で、大喜の秘めた恋心は音を立てて暴走し始める。甘くて切ない、青春の鼓動が詰まった眩しすぎる序章。
ネタバレ
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体育館で千夏のシュートを打つ背中を見つめ続ける大喜にとって、千夏は高嶺の花そのものだ。しかし、千夏の家庭の事情で、大喜の両親の計らいにより同居生活が唐突にスタートする。同じ制服に袖を通し、キッチンで背中合わせに朝食をとる日常。部活の疲れを隠して微笑む千夏に対し、大喜はただの「後輩」としての立ち位置に焦りを感じる。ある日、千夏が怪我を隠して練習を強行しようとする姿を大喜が目撃し、彼は先輩のために何ができるかを模索する。千夏の目標であるインターハイ出場という夢を支えたいという一心で、大喜は自身のバドミントンにもこれまで以上に熱を注ぎ始める。二人の距離は物理的に近くなったが、千夏が抱える「バスケへの孤独な執念」と「周囲に弱音を吐けない孤独」の壁は厚い。大喜は、ただの同居人から「一番の理解者」へと駆け上がるべく、千夏の孤独を解く鍵を探し続ける。夜の静寂、ふとした瞬間に目が合うだけで心臓が早鐘を打つ。恋と競技、二つの頂点を目指す二人の、純粋で鋭い青春がここから加速する。