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41巻
ベルセルク ・ 2021-12-24
ベルセルク 41巻
あらすじ
花吹雪く王ダナンの術により、長い悪夢から目覚めたキャスカ。再会を果たしたガッツの前で忌まわしい記憶が蘇り、彼女は拒絶の声を上げる。一方、グリフィス率いる新生鷹の団は外敵を退け王都へ凱旋する。束の間の平穏の先、島の縁で光と闇が再び交差する。
ネタバレ
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第41巻は、キャスカの覚醒とその代償を正面から描く。ダナンの花の術が悪夢の殻を割ると、彼女の瞳に世界が戻る——しかし同時に、蝕の夜のすべてが戻ってくる。ガッツが駆け寄った瞬間、キャスカは絶叫し身をすくめる。守るために戦い続けた男は、守る対象から「恐怖そのもの」として拒絶される。島の日常は穏やかに見えるが、キャスカの視線はガッツを避ける。シーフケやファルネーゼが間に入っても溝は埋まらない。並行してファルコニアでは、グリフィスが新国王軍を率いて凱旋し、民の熱狂が「鷹」の神話を完成させていく。光の都の秩序と、霊樹の島の傷が対比される構成だ。終盤、島の縁で光が差し影が伸びる。ガッツの剣はまだ鞘に収まらず、キャスカの心はまだ名前を呼べない。再会は成就ではなく、本当の戦いの開始を告げる鐘となる。花の残香と鉄の匂いが同じ頁に並び、救済の奇跡はすぐさま残酷な現実へと裏返る。