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30巻

ベルセルク ・ 2006-03-29

ベルセルク 30巻

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あらすじ

ヴリタニスの夜を切り裂くクシャーンの牙。華やかな舞踏会の会場は、人智を超えた妖獣兵の降臨により、一瞬にして鮮血と阿鼻叫喚の地獄へと変貌を遂げる。戦火の気配が濃くなる中、ガッツは守るべき者たちのために再び狂戦士の鎧を纏う。平穏な港湾都市を戦場と化し、帝国の刺客たちが蹂躙する非情な現実。剣士ガッツの刃は、空を覆う魔の脅威を断ち切り、運命の濁流をせき止めることができるのか。極限状態のヴリタニス編、血塗られた緊迫の物語。

ネタバレ

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クシャーンの帝王ガニシュカが放った異形の獣たちが、ヴリタニスの市庁舎で牙を剥いた。優雅に踊る貴族たちは蹂躙され、舞踏会は凄惨な死体安置所へと成り果てる。会場に居合わせたファルネーゼは、逃げ惑う中でクシャーンの魔術師が召喚した異界の化物に追い詰められるが、そこに現れたのは狂戦士の甲冑を制御し始めたガッツだった。ガッツはかつてない暴力の奔流を解き放ち、肉塊を撒き散らしながら敵を殲滅していく。しかし、彼の内側には獣の叫びが響き続け、己の理性を削り取る負荷が確実に蓄積されていた。その裏で、復活の兆しを見せるグリフィスの軍勢もまた、自らの理想郷を築くための駒として、この混沌を利用しようと画策している。戦場は広がり、神の如き権能を振るう敵と、絶望に抗う人間たちの境界が消失する。ガッツの瞳には、愛する者を守るという固い意志と、闇に飲み込まれそうな狂気が同居し、その身を蝕む闘争が激しさを増していく。剣士としての矜持と、人であることを捨てようとする本能の狭間で、ガッツはヴリタニスに迫る破滅の足音を切り伏せる決意を固めるのだった。

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