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12巻
ベルセルク ・ 1996-09-27
ベルセルク 12巻
あらすじ
拷問の果てに廃人となり、ただ息をするだけの肉塊と化したグリフィス。かつての光を失った絶望の中で、ガッツは剣を置く葛藤を抱えつつも、キャスカと共に未来を模索する。だが、失意のグリフィスが湖畔で起こしたある行動が、全ての運命を狂わせる。魔が蠢き、現世と幽界が交差する「蝕」の予兆。それは、鷹の団という夢が血の海に沈む、終わりの始まりだ。絆は崩れ去り、因果の糸が黒い剣士の首を締め上げる。全てを飲み込む闇が、今まさに扉を開こうとしている。
ネタバレ
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監獄の底から救い出されたグリフィスは、舌を抜かれアキレス腱を切られ、かつての美しきカリスマの残滓さえ消えていた。ガッツの背中にすがりつき泣くキャスカに、ガッツは安らぎを見出す。しかし、グリフィスは自身の無力さに耐えきれず、ガッツの愛馬を盗み出し荒野へと消えた。そこで彼が目にしたのは、自身の欲望が引き寄せた「異界の門」。湖面に映る自身の醜い姿を嘆くグリフィスの元へ、現世を司る神「ゴッド・ハンド」が姿を現す。彼らはグリフィスに対し、己の野望を叶えるための「供物」を捧げるよう囁いた。一方、それを追ったガッツと鷹の団は、突如として空間が歪み、空が漆黒に染まる怪現象に飲み込まれる。刻印が全身を焼き、周囲の仲間が異形の怪物の群れに食い荒らされる地獄絵図。グリフィスは、世界を支配する大望のために、愛した部下たちを「食わせる」という選択を下す。それは絆の完全なる破壊であり、ガッツが最も恐れていた「仲間を見捨てる」という光景が、逆の形で現実となる瞬間だった。