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22巻

赤髪の白雪姫 ・ 2020-03-05

赤髪の白雪姫 22巻

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あらすじ

ウィスタル王国の未来を背負うフォスティリアスの種を未来へ繋ぐため、白雪たちは吹雪舞う北の地、オリオルド関へと踏み入る。しかし、そこで待っていたのは、領主たちの傲慢な縄張り意識と、光る植物の価値を理解しようとしない冷酷な障壁だった。白雪の信念が、ルギリア家という巨大な権威の前に突きつけられる。権力者の保身を打ち砕き、一輪の花を咲かせるための交渉術が、今ここで試される。彼女が貫くのは、ただ植物を守るという純粋かつ強固な意志だ。

ネタバレ

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フォスティリアスの植栽許可を求め、オリオルド関に足を踏み入れた白雪たちの前に立ち塞がるのは、騎士団長ハルカの硬直した官僚主義である。北の情勢を盾に、彼らは一切の対話に応じようとしない。痺れを切らした白雪は、領主エイセツ・ルギリアへの直談判という賭けに出る。ルギリア邸の豪奢な扉の向こうで待ち受けていたのは、冷徹なまでに合理性を追求する領主の視線だった。彼は、未知の植物がもたらす経済的利益よりも、自身の領地における秩序維持を最優先する。しかし、白雪はひるまない。彼女は、薬師としての知識と、ゼンと共に歩んできた経験の全てを注ぎ込み、この植物が北の地の厳しい冬を生き抜く人々の希望の灯火となることを論理的かつ情熱的に説き伏せていく。オビの静かな警戒とリュウの鋭い観察眼が、白雪の言葉を支える。やがて、冷え切っていた会議室の空気が、白雪の真摯な眼差しによって微かに震え出す。エイセツの硬い表情に僅かな綻びが見えたその瞬間、運命の歯車が噛み合い始めた。これは単なる植栽交渉ではない。白雪が、誰の手にも縛られず、己の足で未来を切り拓くための、気高き戦いの記録である。

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