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20巻
赤髪の白雪姫 ・ 2019-01-04
赤髪の白雪姫 20巻
あらすじ
リリアスに漂う穏やかな空気は、束の間の休息をもたらす。白雪との再会を噛みしめるゼンにとって、この時間は何物にも代えがたい。しかし、視界の隅に飛び込んできたのは、見知らぬ美女を伴い街を行くオビの背中だった。好奇心と微かな違和感に背中を押され、ゼンは密かに尾行を開始する。さらに、木々とミツヒデの合流が物語に新たな彩りを加える。互いの絆を確かめ合い、未来を見据える彼らの表情は、確かな決意と深い信頼で満ちている。 そこで木々が「ミツヒデに求婚して振られた」事をゼンに報告。それぞれと二人きりで話し合い、二人の想いと決意を聞いたゼンは……!? \n2019年1月刊"
ネタバレ
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白雪とのひとときを楽しむゼンの前で、オビは一人の女性を連れて街角を曲がった。それはオビが抱える過去の残滓か、あるいは新たに芽吹いた関係か。影のように追うゼンが見たのは、誰にも明かしてこなかったオビの苦悩と、それを打ち明ける相手との均衡の取れた対話だった。一方、リリアスに到着したミツヒデと木々は、変わらぬ佇まいで再会を果たす。近衛という立場を超え、一個人として互いの人生を語り合う夜。白雪は彼らの対話の中に、役割と個人の狭間で揺れる者たちの覚悟を読み取る。ゼンもまた、彼らの姿を見て、自らが守るべき王国の形と、その隣に立つべき白雪への誓いを再定義する。各々の道筋はここで重なり合い、次なる季節への静かなる助走が始まる。誰かのために生きること、そして自分自身を愛すること。その二つの命題が、リリアスの美しい景観と溶け合い、次の一歩を大きく踏み出すための灯火となる。