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12巻

赤髪の白雪姫 ・ 2014-10-03

赤髪の白雪姫 12巻

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あらすじ

イザナの戴冠式を控え、ウィスタル城はかつてない熱気に包まれる。ゼンは国の威信を背負い準備に奔走するが、そんな最中、タンバルンのラジ王子をエスコートするという前代未聞の任務が白雪に下される。かつて白雪を執拗に追い詰めたラジの変貌ぶりを、彼女は肌で感じることになる。過去の因縁が穏やかな協力関係へと塗り替えられ、互いの矜持がぶつかり合う王都の夜。ゼンと白雪、二人の絆がまた一つ、王室という重圧の中で確固たる形へと昇華していく必読の十二巻。 \n一介の宮廷薬剤師である白雪の大役に王城の皆が驚くが!?ゼンを取り巻く環境が大きく動く第12巻! \n2014年10月刊。"

ネタバレ

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イザナの戴冠式は、ウィスタル王国の外交の要として機能していた。ゼンは第一王子としての重責を果たしながら、タンバルンのラジ王子を賓客として迎え入れる任務を白雪に託す。ラジはかつての横暴な姿を影も形もなく消し去り、白雪の誠実な導きにより、自国への誇りと王としての自覚を芽生えさせていた。二人が城内を巡る道中、かつての「所有物」という屈辱的な呼び名は消え去り、対等な外交使節としての敬意がそこにはある。一方、イザナは戴冠という儀式を通じて、国政の舵取りをより強固なものへと変えようと画策する。ゼンは兄の背中を見つめつつ、白雪を守り抜く強さを己の中に刻み込む。過去の傷跡を懐かしむ余裕すら生まれた二人の関係性は、もはや誰にも踏み込めないほど深く、互いの魂に寄り添い始めていた。戴冠式の華やかな演出の裏で、個人の意志と国家の存続が交錯する。白雪がラジに見せたのは、一人の人間として、そして薬種師として誇り高く生きる姿だった。ラジの胸に去来した感情は、もはや執着ではなく、彼女の歩む道への純粋な賞賛に他ならない。

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